狩野“代打の神様”NO!定位置狙う
阪神・狩野恵輔外野手(33)と大和外野手(28)が23日、大阪市内で行われたファンクラブイベントのクリスマスパーティーに参加した。今季、代打での活躍が目立った狩野は“代打の神様”を辞退し、レギュラー獲りを誓った。
一振りで試合を決める快感は知っている。また“代打の神様”の座は関本の引退により空位となる。しかし、狩野の目線が向いているのは別の場所だ。
「代打でいいとは思っていない。(レギュラーは)野球選手である以上、狙っていかないといけない」
今季限りでマートンが退団し、現時点で外野のレギュラーは福留だけ。「投げられないわけではないし、走れないわけでもない」と体は元気。ならば、残りの2枠をかけた争いに名乗り出るのが道理であろう。
これまでの最多出場は、主に捕手を務めた09年の127試合。「1年間戦える体力をつくっていけたら」と、オフは下半身を中心に鍛える。長年悩まされた腰の不安も解消されてきたと言い、練習に専念できそうだ。
金本監督は先日、テレビ番組に出演した際、代打よりもレギュラーの人選を優先する考えを明かしていた。最も花形の職場を求めるのが、野球人としての流儀。来季で16年目を迎える勝負師は、静かに燃え続けている。