関本氏 島本を奈良代表の後継者に指名
奈良県出身のプロ野球選手が故郷に集う「奈良県人会」のイベントが奈良県橿原市内で開催され、今季限りで引退した同会会長の関本賢太郎氏(37)が初参加の阪神・島本浩也投手(22)を後継者に指名した。育成出身左腕が球界の「奈良代表」に名乗りを上げる。
奈良県のプロ野球選手と言えばDeNA・三浦、阪神OBの関本氏、巨人・亀井が代表格だが、県人会もそろそろ新世代の台頭が待たれる。DeNAの久保、ロッテ・荻野、ヤクルト・西浦らが参加した今回、会長を務める関本氏は継承者に阪神勢の背中を押した。
「僕が(現役を)抜けたので、奈良の看板を渡さなあかん。背負ってもらわないと」。“代打の神様”から名指しされたのは島本だ。今年2月の沖縄キャンプでは、くしくも奈良県出身の江夏豊臨時投手コーチから「江夏賞」を受賞。22歳左腕は「(奈良の看板を)背負っていけるように、まずは結果を出したい」と背筋を伸ばした。
今季は中継ぎで18試合に登板し、勝ち負けなく防御率8・84と結果を残せなかった。今回の会には不参加だったが、巨人には智弁学園出身の岡本もいる。奈良県のゆるキャラ「せんとくん」に似ていると評判の大砲候補にも負けるわけにいかない。来季は「奈良の島本」を売り出す1年にする。