良太 ウエート解禁で20発狙います

 広陵高校野球部有志の会による少年野球教室が28日、広島市の同校グラウンドで開かれ、OBの阪神・新井良太内野手(32)、上本博紀内野手(29)、俊介外野手(28)が参加。昨オフは腰痛のケアに重点を置いた新井良は今オフ、ウエートトレを解禁。筋力アップで増量を図り、腰痛発症前の体を取り戻す。

 しぼんだボールは、空気を入れればよみがえる。一時的に筋肉を失った人間の体も、再び元の状態を取り戻すことは可能だ。新井良は昨オフ、腰に負荷のかかるウエートなどは避けていたが、今年は違う。鋼のボディーを復活させる作業は、すでに始まっている。

 故郷・広島には20日に帰省し、トレーニングジム「アスリート」に足しげく通っている。年末年始も休むことなく、筋トレ漬けの日々を送る予定。「一年の計は元旦にあり、ですから」と白い歯を見せた。

 現在のスクワットの重量は200キロ。自己最高は240キロだが「去年は(ウエートを)全然やれなかったけど、今年は腰をやる前に近いくらいやれている」と、今後は230キロ程度まで負荷を上げる。今季開始時点で97キロだった体重も「100キロ手前くらいまで上げたい」と意気込む。

 現在も岐阜県内の治療院を訪れるなど、腰のケアは継続中だが「今のところ、去年より全然いい」と不安は大幅に和らいでいる。腰痛発症前の12~13年には2年連続で2桁本塁打を記録。当面の目標は、当時の肉体に少しでも近づけることだ。

 今季は打率・193、4本塁打と大スランプ。来季は今成、新外国人・ヘイグらと正三塁手の座を争う立場だ。先日、都内で行われたイベントに参加した際には「すさまじくみっともない成績だった」と自虐的に振り返り、来季の目標として20本塁打を掲げた。

 この日の少年野球教室では、ロングティーの実演で最後に3連続本塁打。吉兆とも言える形で締めくくった。「付けた筋肉をしっかりバッティングに連動させていきたい」と話す背番号32に、ぶかぶかのユニホームは似合わない。

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