マテオ入団決定、守護神頼む!Vの使者
阪神は7日、前パドレスのマルコス・マテオ投手(31)との選手契約が完了したことを発表した。この日にウエーバー手続きが完了した。1年契約で年俸は7500万円。背番号は「38」。この日、西宮市内のホテルで行われたスタッフ会議に出席した金本知憲監督(47)も一安心で、新守護神候補として期待を寄せた。
懸案となっていたピースが、ようやく埋まった。新年を迎え、初めて行われたスタッフ会議を前に発表されたマテオの入団。会議を終えた金本監督は「(守護神の)候補。決まったことには一安心。期待もしてますしね」と笑顔を見せた。
期待は大きい。昨年12月11日に、監督就任時から守護神として計算していた呉昇桓との交渉打ち切りを、正式に発表。その前日の段階で、金本監督自ら会議に加わり、ビデオをチェックした上で絞り込んだのがマテオだ。米国時間の昨年12月22日に契約を締結し、この日、ウエーバー手続きが完了してようやく阪神の一員となった。
今季、マテオはメジャーで26試合に登板し、1勝1敗1ホールドで防御率が4・00。12年に右肘靱帯(じんたい)再建手術を受けたが、今は問題なし。昨年11月から参加していたドミニカ共和国のウインターリーグでは、159キロの球速を記録。直球の力強さは十分で、キレのあるスライダーも大きな武器となる球種だ。
「できればクローザーをやってほしいけど。福原の方が安定感あるなら、福原になるかも分からないし」と金本監督。細かな評価は実際に見てから。「(実戦などで)ボコボコ打たれていきなりクローザーというのもね」とも話すが、まずは抑えで起用する考えに変わりはない。
「(マテオに限らず)外国人選手は基本的に開幕に合わせるからね。紅白戦で判断してあげるのは(良くない)ね。配慮、考慮はしますよ。調整ポイントは違うから」
福原らと共に終盤のリレーを託す存在。できる限りのサポートを行い、コーチ陣と話し合い、時には「おれもバッター目線では言うけど」とアドバイスも送る。チームは家族。一丸となって進む。
マテオは「タイガースの一員になれたことを誇りに思います。監督から任される仕事をきっちりこなせるようにベストを尽くします。」と広報を通じてコメント。Vの使者となる意欲は十分だ。守護神として期待通りの活躍ができれば、金本阪神1年目を支える大きな柱となる。