川藤OB会長、若虎に注文!1面奪え

 阪神の川藤幸三OB会長(66)が13日、阪神の若手選手に向けて、スポーツ紙の1面を飾るくらいの気持ちを持てと注文をつけた。この日は、大阪市内で行われた甲子園歴史館運営会議の第7回理事会・定例報告会に出席した。

 虎党からの人気は絶大。就任からまだ日も浅く、金本監督が関西のスポーツ紙の1面を飾る日も多い。しかし、そんな現状に警笛を鳴らす人物がいる。“浪速の春団治”こと川藤会長だ。

 「今は監督の話題ばっかりでやっとるけど、シーズンに入って(同じことが)あったらアカン。(主役は)選手やないか!!」

 監督なくして野球は成り立たないが、グラウンド上で実際にプレーするのは選手たち。スポットライトを浴びるべきは、そちらだという主張だ。それと同時に、今の若虎たちには覇気が足りないとも感じている。

 「わしらが2軍の時は『あの先輩をいつまでやらすんや』とか思っとった。今の子は賢いのか知らんけど、そういうのを態度に出さん。でも、出しゃあいいんや!!」

 もちろん、言葉だけが先行するようでは、ただのビッグマウス。発言に負けないだけの実力を身に付けることも要求している。

 選手が前面に出ることは、金本監督のためでもあると説く。「監督にとったらそんなうれしいことあるかい。監督は自分のことはどうでもいいと思っとるやろ」。昔ながらの気概を武器に代打稼業で名を成した男も、指揮官も思うところは同じ。プロ野球選手は“目立ってナンボ”だと。

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