阪神のドラフト２位・坂本誠志郎捕手（２２）＝明大＝が１６日、昨季限りで引退した藤井彰人氏（３９）の代名詞である男前スピリットの継承を誓った。

　新人合同自主トレ休日の鳴尾浜で打撃投手を買って出てくれたのは、３月からＢＣリーグ・福井にコーチとして派遣される藤井氏だった。室内練習場でドラフト６位・板山（亜大）と交互に約３０分間、藤井氏が投げる球を打ち返した。

　坂本は「藤井さんの方から『投げてやるよ』と言っていただき、そういう気持ちも男前だと感じました」と先輩の心意気に感謝。「僕もそう思ってもらえるような選手になりたい」と男前精神を引き継ぐ考えを示した。

　高校、大学と「誠志郎」と呼ばれてきたが、愛称については「ファンの方がされること。何かあったらあったでいい」と虎党による命名は歓迎だ。「ヒーローになって、お立ち台で何か言ったらファンが勝手につけてくれる」と藤井氏。坂本の活躍とコメント力が、ファンに愛される２代目男前を誕生させる。