甲子園に“江越シート”で被災者招待だ
阪神の江越大賀外野手(22)が17日、将来は自然災害の被災者を甲子園へ招待する“江越シート”など、復興への支援活動を行うことを目標に掲げた。
神戸市長田区で開催された阪神・淡路大震災の復興イベント、神戸フリーライブ「ONE HEART」に出演。震災発生時刻から12時間後の午後5時46分に黙とうをささげ、プロとしての新たな自覚を口にした。「自分なりに形にして残せることができたらいいな、と思う。そういうことができるような活躍をして、実現ができれば」。一人前となった時には、甲子園へ被災者を招待する支援プランなどを思い描いた。
夢を実現させるためにも、まずはレギュラー獲得が目標となる。トークショーでは大歓声を送られて、期待の大きさを感じ取った。
「阪神・淡路大震災は阪神ファンがたくさんいる神戸で起きた震災だし、より一層、被災者のためにも頑張らないといけないという思いが強くなった」
江越は91年の雲仙普賢岳大噴火で、被害を受けた長崎県南島原市出身。家族で雲仙岳災害記念館を見学するなど、自然災害の恐ろしさを勉強してきた。「普通に生きていることが、当たり前ではないという気持ちを持ってプレーしたい」。キャンプへ向けて、身も心も引き締まるイベントとなった。