ドラ1高山に超異例!応援歌できる

 阪神タイガース私設応援団で運営されるヒッティングマーチ委員会が17日、ドラフト1位・高山俊外野手(22)=明大=のヒッティングマーチを作成していることがわかった。1軍定着後にお披露目される予定だが、新人の個人応援歌は07年の同委員会設立後初となる。球団関係者が「(高山の応援歌が)できることは聞いています」と明かした。

 かっ飛ばせー高山!背番号9が打席に入ると聖地は「高山」の大合唱に包まれる-。そんな光景が実現すれば、最高だ。22歳の青年は次代を担う大砲候補。球団、そしてファンが1年目からの活躍を心から願う。思いを込めた「応援歌」が、ルーキーの背中を押す。

 ヒッティングマーチ委員会は、昨年11月の定例会議で「高山応援歌」の作成を決定した。4、5曲の候補から熟考し、現在は1曲に絞って練習中だという。

 お披露目は「活躍した後」。レギュラーに定着したとしても、シーズン序盤は若手用の従来の応援歌となる。発表となればその後、球団グッズとして「歌詞カード」が配られるかもしれない。しかし、結果次第ではお蔵入りの可能性も…。すべては、高山次第だ。

 同委員会が設立された07年以降、新人で個人応援歌を作成した選手はいない。団体は異なるが04年、101試合に出場した鳥谷でさえも曲は作られず、2年目から。97年、98試合に出場した今岡誠(現2軍打撃兼野手総合コーチ)、01年に新人王を獲得した赤星憲広にもなかった。異例ともいうべき応援歌作成は、高山への期待度の高さを表している。

 曲調はシンプル。「かっ飛ばせー○○」のオーソドックスなフレーズを用いる。関係者は「ファンのみなさんに口ずさんでもらえるように、簡単な曲になっています」と説明。親しみやすい、阪神らしい曲調のようだ。

 高山は現在、鳴尾浜での新人合同自主トレに参加中。昨年10月26日に修復手術を受けた右手有鉤骨(ゆうこうこつ)の回復は順調で、今月中にフリー打撃を行う見通し。1軍キャンプスタートの可能性も残っている。東京六大学リーグ通算131安打のヒットメーカーが本来の力を発揮すれば…。ファンの期待も高まるばかりだ。

 2月1日のキャンプイン、それが終わればオープン戦と野球の季節が始まる。チーム同様、12球団1といわれる猛虎応援団も臨戦態勢を整える。「ホームラン、ホームラン高山!」-。聖地にこだまする日は、そう遠くないのかもしれない。

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