坂本が編む“投手図鑑”正妻獲りへGO

 阪神のドラフト2位・坂本誠志郎捕手(22)=明大=が24日、チームの投手の特徴をそれぞれ記した“投手図鑑”を作成していることを明かした。新人では唯一の1軍スタートが決定。正捕手獲りに向けて、キャンプでは主力投手の球を積極的に受け、図鑑の内容をより充実させる。

 12年に本屋大賞を受賞した三浦しをんの小説「舟を編む」は、辞書を編さんする男の話だった。そして、阪神にも、その作品の主人公のように地道な作業を続けている若虎がいた。新人で唯一の1軍キャンプスタートとなった坂本だ。

 「自分が思った範囲で(この投手は)こうだったというのを書いて、残しています。(新しく)入ってきた人間の準備として、最低限必要なことだと思って始めました。12月に入ってからですね」

 明大時代は投手の人数自体少なかったが、阪神では支配下登録が33人。「絵は下手なので」と、文章を中心に各投手の特徴を記している。「ノートだとまとめにくいので、ルーズリーフにつづってます」と先のことを考えたチョイスも、捕手ならではの発想だ。

 19日にはブルペンで岩本の球を捕球。この日も志願して、金田と秋山の相手役を務めた。新人合同自主トレでも望月、竹安、青柳と、日替わりでキャッチボールの相手を変えていたのも、情報収集の一環だったのだろう。

 まだ受けたことのない主力投手に関しては、映像を見た感想を記しているという。「1軍で試合に出るとなると、そういう投手の球を受けることになる」と、キャンプでは積極的にブルペン入りする予定。そして、そのたびにお手製の図鑑は厚みを増すことになる。

 この日の練習では、初めて本塁付近から二塁までの送球を披露。調整は順調に来ており「キャンプで出遅れないようにできる限りのことをやっていきたい」と気を引き締めた。

 投手としても、自分の特徴をよく把握してくれている捕手の方が投げやすい。より多くの投手から信頼を得ることが、正捕手獲りへの近道。こつこつと積み重ねた努力は、いつか実を結ぶ。

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