39歳・福留狙う!史上最年長首位打者
阪神・福留孝介外野手(38)が24日、甲子園で自主トレを公開。今季の目標に首位打者獲得を掲げた。自身2006年以来10年ぶり、球界史上最年長の奪取をベテランはあえて公言。全試合出場を果たし、自身のバットでチームを11年ぶりのリーグ優勝と日本一へ導く決意だ。
超一流打者の勲章を奪い返す。今年のターゲットは首位打者獲得だ。自身2006年以来10年ぶり、79年の大洋・ミヤーン、89年の巨人・クロマティ、08年の楽天・リックの36歳シーズンを上回る史上最年長の戴冠へ、福留が決意を明かした。
「気持ちは常にそういうものを持ってやります。結果がどうなるかは別問題として。最初から諦めるんじゃなく、そういう気持ちを常に持ってやれたらいいと思っています」
39歳シーズンを迎えても向上心は旺盛だ。昨季は140試合に出場し、打率・281、20本塁打、76打点をマーク。さらにベストナイン、ゴールデングラブ賞をダブル受賞し、復活を印象づけた。注目度の高いチームにあっても、強い信念は揺るがない。あえて目標を公言し、自分へプレッシャーをかける。
「やっぱり何か一番上に立ちたいという思いを持ってやらないと何もいいことは生まれないと思うし、これでいいやと思いながらやる選手は誰一人としていないと思う。それを皆が思っていたって口にするか、しないかという違いがあるだけで。特にこのチームは口にすれば、それだけ大きなことになるからね。大変でしょうけど」
余裕たっぷりの口調とこんがり日焼けした表情が順調な仕上がりを物語る。年明けから約2週間、PL学園の後輩・緒方を連れて、ハワイで自主トレを行った。体力アップのため、例年以上に中距離走のメニューを増やし、手応えも上々。もう一つの目標である「全試合出場」へ、土台は完成しつつある。
まだバットは握っていないが、これも福留流だ。「今、慌ててやってバラバラに崩してしまったら何の意味もないので。しっかり下半身をつくって、それからです。向こう(沖縄)に行くまでに振れればいいかな」。プロ18年目。これまで築き上げてきた調整法に狂いはない。あくまで照準はシーズン開幕だ。
大寒波に見舞われた甲子園では、外野フェンス沿いを1人、黙々と走り込んだ。気温1度の中、じっくりと体を温めると、室内練習場では約50メートルのキャッチボールを披露した。
「新しく監督が代わった状況の中でチームがどうやって勝つかを第一に考えてプレーしたい。やっぱり優勝しないといけないので、優勝を目指してやらないといけないと思う」
通算2000安打まであと67本。メモリアルシーズンは日本一で花を添えたい。背番号8のバットがチームを頂点まで導く。