２軍キャンプスタートの阪神・狩野恵輔外野手（３３）が２６日、「安芸のアニキ」になることを誓った。プロ１６年目のシーズンは、高知県安芸市から始まる。開幕１軍を目指す中で、自らの経験も若虎たちに伝えていく。

　「わからないことがあれば教えます。でも、選手が気づかないといけないこともある。全部が全部、というわけではないですね」

　新人５選手など若手が集まる安芸。「（２軍スタートに）悔しい気持ちはある」と本音を口にしながら、ベテランとしての役割も認識していた。掛布２軍監督が「朝９時から全員で」と話す「早朝トレ」にもうなずく。

　「全員が一緒にやるのはいいこと。試合前も準備が大事だから」

　昨季は６６試合に出場して打率・２７４、３本塁打、１３打点。代打稼業に生きる道を見つけたが、ここに収まるつもりは毛頭ない。

　２４日に淡路島での自主トレを打ち上げ、この日は鳴尾浜で調整した。若手と共に泥にまみれ、日の当たる場所を目指す。安芸の地は、狩野が盛り上げる。