阪神・金本知憲監督（４７）が２７日、読売テレビ「かんさい情報ネットｔｅｎ．」に生出演。今季の打順の中で、「打てる２番」を理想に掲げた上で、鳥谷敬内野手（３４）もその候補の一人であることが分かった。

　「（２番・鳥谷は）おもしろいかなというだけ。頭に浮かんだだけで分からないですよ。誰がレギュラーになるか分からないので」

　今はキャンプ前で、選手の競争はこれから。打順は、どの選手がレギュラーになるかによって変わってくるもの。当然、決定するのはまだ先だが、理想はある。「２番＝バント」といった概念で打順は組まない。

　「チャンスを広げる２番、チャンスメークをする２番という。もちろん下位からチャンスでくれば（走者を）帰す２番ね。２番目に塁に出る確率が高い人という考え方で、そういうオーダーを組めれば理想かなと」

　２番と言っても、無死一塁の打席は決して多くない。「（１番がアウトでも）１アウトランナー無しから出てほしい。６０盗塁ぐらいできるのが理想の２番。打つ２番、赤星みたいな２番ね」。阪神で経験した２度の優勝時は、０３年は赤星、０５年は鳥谷が２番で最多出場だった。そのイメージが今もある。

　「たとえ鳥谷が２番を打つようになっても２番で２０本のホームランを目指させる。ただ、３番バッターがいなければ鳥谷が３番を打つようになるし」と金本監督。迫り来るキャンプイン。描く理想に様々な現実を落とし込む日々が幕を開ける。