江夏臨時コーチが金言「“軸”を持て」
「阪神2軍春季キャンプ」(8日、安芸)
キャンプに参加している江夏豊臨時コーチ(67)が、若手投手に“軸”を持つように訴えた。
江夏コーチの現役時代の代名詞と言えばアウトロー。「1年目に本塁打を27本も打たれてな。それを減らそうと思ったら投手コーチの林義一さんから『外角や』と言われて取り組んだ」と明かす。当時はクロスファイヤーを軸にする投手が多かった中、外角低めへの絶対的なコントロールを身に付けたことが後に、数々の実績を生み出した。
だからこそ「内でも外でもいい。若い子にはそんな“軸”を持ってほしいね」と語った江夏コーチ。ソフトバンクの工藤監督を引き合いに出し「工藤の坊やも最初はイキのいい投球をしていた。でも彼は外角低めへの制球力と、右打者の膝元に決まるスライダーを覚えたことで、あれだけ長くやれたんだから」と力を込める。
プロの世界を生き抜くための、自分だけの代名詞-。その習得が一流投手への登竜門だ。