ヘイグ、初マルチで上々デビュー
「阪神紅白戦、白組4-1紅組」(11日、宜野座)
美人妻パワーや!阪神に新加入したマット・ヘイグ内野手(30)=前ブルージェイズ=が11日、紅白戦に白組の「5番・三塁」で先発出場。マルチ安打と上々の実戦デビューを飾った。10日の休日は、エリカ夫人と残波岬をデートしてリフレッシュ。愛の力に支えられ、助っ人のバットは火を吹き続ける。
打席に背番号36が入ると、今キャンプ最多1万1000人のファンは割れんばかりの大きな拍手を送った。「ヘイグー!ヘイグー!」。小さな子供の声も聞こえる。1打席目は、岩貞の変化球を捉えたが遊撃の正面を突くゴロ。状態は決して悪くない。2打席目。バットを握り、マウンド上の秋山をにらみつけた。
「感触は良かった」
三回1死二、三塁。1ボールからの2球目だった。甘く入ってきた変化球を、逆らわずに右前へ運ぶ2点適時打。六回1死では、歳内の136キロ直球を左前へはじき返した。
「徐々に良くなってきているよ。この調子を続けていきたいね」
前日までのシート打撃では計6打数無安打。それでも、フリー打撃では59スイング中19本の柵越えを放つなど、状態は上がってきていた。来日後、初の実戦でのマルチ安打に自信も深まっていく。ジャパニーズドリームをつかむため、前に進むしかない-。特別な人の存在が、ヘイグの心をさらに熱くする。
9日夜、愛する妻・エリカ夫人が沖縄入りした。10日の休日は早速、チーム宿舎近くの残波岬で2人きりのデート。浜辺に行くと、夫人は興奮を抑えきれず靴を脱いで水の中へ。茶目っ気たっぷりに笑うその姿を見て、心が癒やされた。その後は肩を寄せ合いながら、大海原を眺めた。
「(妻が)来てくれたので、精神的にリラックスできているのかもしれない。サポートしてくれているよ」
この日、夫人は宿舎にいたため来日後“初安打”を見せることはできなかったが、夜は2人で宿舎内のお土産店などを回り幸せな時間を過ごした。金本監督が「(広角に打ち分ける)ミートがうまいね」と評する打撃は、愛のパワーでさらに上昇カーブを描く。助っ人の力は、まだまだこんなものではない。