鳥谷も変革 リレー参戦で投手と一体に

 「阪神春季キャンプ」(13日、宜野座)

 阪神・鳥谷敬内野手(34)が13日、今キャンプ2度目のリレーに参戦した。今回初参加となった能見篤史投手(36)も含め、普段の練習で接することの少ない、投手陣とのコミュニケーションの大切さを再認識した主将。「一体感」という言葉を何度も口にした。

 「誰が足が速くて、誰が遅いか分かるとベースカバーの時にそれが補えたりできると思う。性格的なところも分かるし、勝負の中での一体感が出てくる」

 1周300メートルのトラック。スタンドからの大歓声を受けながら、鳥谷は快足を披露した。前回の4日と同じく、周りには投手の姿がある。「プロに入ってから一緒に走ることはなかったと思う」。1位を目指し、野手と投手が一体となる。目標に向かい、一つになるのは試合と同じだ。

 この日はキャンプ初の早出特守から始まり、シートノックでは「上の選手が声を出せば下の選手も出しやすくなるから」と遊撃から大きな声で場を盛り上げた。「(チームの)先頭に立ってやっていこうという意識を持ってやっている」。昨オフ、新任の金本監督から「お前が変わらないとチームは変わらない」と強烈なハッパをかけられた。キャプテンとしての自己改革も、推し進めている。

 一方、体力面は充実そのもの。この日は特守、リレーと体をいじめ抜いたがまだまだ元気。今オフ、自主トレ先のハワイで短距離ダッシュを何本も何本も繰り返したが、その成果を少しずつ感じている。心技体を鍛え上げる13年目の春季キャンプ。鳥谷は、変わろうとしている。

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