福留に学べ!掛布2軍監督が観察指令

 「阪神2軍春季キャンプ」(24日、安芸)

 阪神の2軍は24日、高知県安芸市で行っていた春季キャンプを打ち上げた。自主性の浸透を評価した掛布雅之2軍監督(60)は、若虎育成の次なる一手として、26日から鳴尾浜で再開する全体練習に合流する福留孝介外野手(38)を観察するよう厳命。責任を持って自ら調整する、自らバットを振り込む姿勢を背番号8から学ばせる考えだ。

 手締めを終えると、背番号31は笑みを浮かべて選手、スタッフとハイタッチを交わした。「思ったより短かったな」と振り返った安芸での24日間。最大のテーマとなった「自主性」は今キャンプで確実に浸透した。そんな中、掛布2軍監督が考えた次の一手は“福留観察指令”だ。

 「福留と一緒に練習できるのは、ファームの選手にとってとても刺激になるよね」と指揮官。1軍首脳陣から個人調整を容認されたベテランは23日に宜野座キャンプを打ち上げ、26日から鳴尾浜で行われる2軍の全体練習に合流する予定だ。

 「彼は天才と言われるけど、金本監督や僕と同じように振り込んでつくっていくタイプ。そういう福留の調整を間近で見て、肌で感じてほしい」と掛布2軍監督は力を込める。今キャンプでは自主練習デーを設けるなど、自分の野球に責任を持つ意識を植え付けたが、福留はお手本のような存在。自分で納得がいくまでバットを振り込み、責任を持って調整する姿を指揮官はDC時代に見てきた。

 開幕に向け、1人で練習に取り組む背番号8の背中から学んでほしい-。単に技術だけでなく、野球に取り組む姿勢も一流だからこそミスタータイガースは観察指令を発する。

 1軍昇格を果たした板山がキャンプ中、マシンと向き合っている際には「惰性でやるなら、本数を決めて120%の力でやったほうが結果につながる」と助言した。自分の野球に責任を持つというスタイルはキャンプ後も継続する。福留の大きな背中が、若虎にさらなる成長要素を与えてくれるはずだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス