高山、甲子園安打継続でスタメン奪取だ
外野のレギュラー奪取を目指す阪神ドラフト1位・高山俊外野手(22)=明大=が7日、自然体でオープン戦残り試合に臨み、結果を出し続けることを誓った。高校時代から13試合連続安打中と抜群の相性を誇る甲子園。8日・西武戦からの本拠地4試合でも快音を響かせ、開幕スタメンを手中にする。
ルーキーでありながら、もはや自分の庭も同然。プロ入り後初聖地となった5日・ロッテ戦から2戦で3安打。高山は日大三3年春から続く、甲子園での連続試合安打を「13」まで伸ばしている。
「甲子園の安打が続いているのは今、知りました」。慣れ親しんだ球場での安打量産も大きな関心事でない。
高山は5日・ロッテ戦の第2打席であいさつ代わりの中前打を放ったが、ドラフト5位の青柳(帝京大)は、10球連続ボールの大乱調。初めて経験する聖地のマウンドと雰囲気にのまれ、完全に自分を見失っていた。それが甲子園の魔力なのだが、大舞台を踏んでいるドラ1ルーキーには当てはまらない。
高校時代に3度の甲子園を経験し、3年夏には全国制覇を達成。昨年8月、大学日本代表として出場した高校日本代表との壮行試合でも、東海大相模・小笠原(現中日)から1安打。縦じまに袖を通す前から、甲子園の申し子だった。
オープン戦4試合連続安打の打率・333と、初めて対戦するプロの投手相手にも好調を維持。同一リーグ相手にも隠さず、継続起用を明言している金本監督は「完成形に近い」と高山の打撃を絶賛する。
本拠地でのオープン戦は8日・西武戦から13日・日本ハム戦まで4試合残っているが、高山は「それは置いておいて」と、最大17試合まで更新可能な甲子園連続安打に興味を示すことはない。
「1試合1試合、全力で頑張って、それ(連続安打)は考えず、いつも通りやっていきたい」と改めて平常心を強調。ホームもビジターも関係ない。求めるのは結果だけだ。
日大三、明大とアマ球界の名門で積んできた経験値と強心臓は大きな武器。自然体で打ち続け、ファンが期待する3・25開幕スタメンへと突っ走る。