メッセンジャー、開幕投手へ盤石

 「オープン戦、阪神0-1日本ハム」(12日、甲子園球場)

 この男が開幕投手を務めることに異を唱えるものは誰もいないであろう。25日の中日との開幕戦(京セラドーム)の先発を任されたメッセンジャーが、5回1安打1失点と盤石の投球。唯一の被安打である二回先頭の中田の左翼席へのソロも、低めのカーブをうまく打たれたもので、失投ではなかった。

 この日は「試合になるとフォームを崩す感じだったので、修正したかった」とスライダー、カットボールの割合を増やした。テーマに沿っての投球の中で、負けん気を見せた場面もあった。四回2死、中田との2度目の対戦。あえて前の打席で本塁打にされたカーブから入り、最後はこん身の148キロ直球で見逃し三振に仕留めた。

 キャンプ最終日の2月29日、金本監督から開幕投手を任せる旨を告げられた。最も評価されたのは、オフシーズンにもトレーニングを怠らず、6キロ減の113キロと戦える体をつくってきたことだった。

 激太りが目立った状態で来日した昨季は、キャンプ休日も動かざるを得ない状態となり、それが開幕当初の不調につながった。だが「今年はしっかり準備してきた分、休みを取ることができた」と調整に不備はない。

 “開幕捕手”候補の岡崎とのコンビも「試合前も試合中もコミュニケーションを取って、常にいい感じで投げられた」と良好だった。金本監督が「心配無用」と話せば、香田投手コーチも「コンディションもいいし、投げているボールも心配ない」と絶賛。首脳陣もすでに安心モードだ。

 それでも、本人は五回に少しフォームを乱して2四球を与えたことを反省。「求めるものは無限にある。良かったからといって、緩めることなく続けていきたい」。好投の中にもわずかに見つかった瑕疵(かし)が、右腕の投球をより完璧なものに近づける。

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