西岡、定位置奪回へマルチ 指揮官は注文

4回、出塁し中田(右)の尻を蹴る西岡(撮影・高部洋祐)
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 「オープン戦、阪神0-1日本ハム」(12日、甲子園球場)

 激しいセカンド争いの本命はやっぱりこの男だ。西岡が「1番・二塁」でスタメン出場。日本ハム先発のメンドーサから2安打を放ち、着実にレギュラー奪回をアピールした。

 西岡にとって、今年のオープン戦は調整の場ではない。「シーズン同様の気持ちで打席に入っています」と説明。一回は遊飛に倒れたが、四回に左前打、七回にも中前打。同じ投手との対戦を重ねる中でさすがの対応力を見せつけた。

 第2打席はカウント2-1から外角ツーシームを左方向に打ち返した。第1打席で凡退後、他の打者への攻め方をじっくり分析。「外に垂れる球を多く使っているイメージ。無理に引っ張るとセカンドゴロになってしまうので流した」と裏付けのある快打だった。

 オープン戦では上本、大和との二塁併用が続く中、16打数6安打で打率・375と好調を維持。金本監督は「打つ方はだんだん上がってきているように見える」と認める一方、冗談交じりに「まあ、ヤツのことだからこれだけは信用できん」と、まだまだ定位置は保証されていない。

 「『レギュラー争いは続く』と監督も言われている以上、内容より結果でアピールしていかないと」と言い聞かせる背番号7。開幕まで残り7試合。日米通算14年目の32歳は、最後までがむしゃらに戦う姿勢を崩さない。

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