藤浪、6四死球の乱調 マウンド合わず
「オープン戦、ロッテ3-3阪神」(16日、QVCマリンフィールド)
バランスを崩しながら投じた1球が、阪神・藤浪を狂わせた。四回1死一、二塁から鈴木に死球を与えたシーンだ。投球後に左足首をひねるアクシデントに見舞われ、その後の異変につながった。
「2回ひねってしまって、途中から踏み出すことが怖くなってしまった。嫌な感じがあって、そればかり考えてしまいました」
実戦5度目の登板は5回2/3を6安打3失点(自責2)。QVCのマウンドとの相性に苦しみ、6四死球と乱れた。カットボールも「本来の投げ方ができなかった」と修正できず。そうした中で、114球を投じたが「内容が良くなかった。四球が多かったですし」と不満を口にした。
一方で直球の精度が向上したことは明るい材料だ。「ファウルを打たせたり、詰まらせたりできた」と打者の反応にうなずく。配球についても「普段とは違う」とオープン戦はあくまで、お試し期間と捉えているようだ。
金本監督は「まだ若いし、発展途上。いろいろと試しながらね。こういうときにはこういう投球をするとか。今からどんどん勉強したらいい」と先を見据えた。次回は23日に四国ILp・香川との練習試合戦(鳴尾浜)に先発予定。シーズン初登板へ最後はスッキリ締めくくりたい。