能見、納得の6回1失点 開幕へ万全

 「オープン戦、オリックス2-4阪神」(19日、京セラドーム)

 何の心配もない。阪神・能見が今季最長の6回を投げて4安打1失点。先発濃厚な開幕2戦目の26日・中日戦と同じ京セラドームのマウンドで万全をアピール。「開幕から京セラなので、いろいろ意識しながら投げました」と、十分な手応えに納得の表情を見せた。

 オリックス打線から奪った三振は8個。最速は140キロだったが、フォーク、チェンジアップなど多彩な変化球を効果的に使った。唯一の失点も適時打を浴びたわけではなく、五回2死満塁からの暴投だった。

 オープン戦最終登板を終えた左腕は「ゲームで球数を投げられたことが今日の収穫」と実戦最多の99球を冷静に振り返った。「投げていて疲労という感じはしていない」と調整に間違いはない。

 不安材料があるとすれば、今季の正捕手候補である岡崎とのコンビだ。5日・ロッテ戦(甲子園)以来、実戦2度目のバッテリー。試合前には能見から配球面の要望を伝え、試合中もベンチ内で意見交換した。

 「お互いどういう意図があるかを確認しながらやっていければ。いきなり呼吸が合うというのは難しい。その辺はこっちがカバーしてあげる」。能見はあくまで前向きに捉えている。

 この日はキャンプ中から精力的に取り組んできた打でも魅せた。六回1死満塁で岸田の140キロを左中間にはじき返す2点二塁打。「バッティングのことはいいよ」と多くを語ろうとしなかったが「ああやって、つながると勝利に近づける」とバットでの貢献にも手応えを感じた。

 ベテラン左腕の仕上がりを金本監督は大絶賛。「全く問題も不安もなし。変化球良かったよね。チェンジアップ、フォークも良かったね」と全幅の信頼を寄せている。

 このまま中6日でシーズン初登板に向かう。能見自身は「もう少し、こうしたいなというのが自分の中ではある。その辺はしっかり準備したい」と課題を口にする。直球の感触もまだ満足していない。背番号14は一切の妥協を許さず、納得いく状態で3・26のマウンドに立つ。

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