藤浪、最終調整3回3四死球も問題なし

 「練習試合、阪神4-1香川」(23日、鳴尾浜球場)

 阪神・藤浪晋太郎投手(21)が、四国ILp・香川との練習試合に3-1の五回から登板。3回を投げて3四死球を与えたが1安打無失点という内容で、開幕前の最終登板を終えた。

 多少荒れていても、崩れる気配はなかった。最速は149キロとやや抑え気味。高めに浮く球もあったが「浮いた球も、ある程度ストライクゾーンに収まっていた」と肯定的に捉えた。

 この日は習得中の緩いカーブは1球にとどめ、直球とカットボールを軸とした従来通りの投球を展開。登板直前の味方の攻撃が長引き、ブルペンで多めに投げたため、予定より1イニング早くマウンドを降りた。

 3イニングとも四死球の走者を出すなど制球には苦しんだが、金村投手コーチは「問題ないですよ。何の心配もしていない」と安心した様子。コンビを組んだ梅野は「球数が多いのが気になる」と振り返りながらも、「ひどいという内容ではない」と証言した。

 オフは右肩の炎症のケアを優先したが、予定通り開幕には間に合わせた。「最後の微調整と、自分の感覚だけ確かめていければ」と、万全の状態で29日・ヤクルト戦(神宮)へ向かう道筋は見えている。試運転は終わった。後は本番を迎えるだけだ。

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