球児4失点も「負けないことが大事」
「阪神5-4中日」(27日、京セラドーム大阪)
京セラドームに往年の名曲が鳴り響きスタンドが揺れた。「every little thing every precious thing」。しかし、勝利の女神は阪神・藤川球児投手にほほ笑まなかった。「普通に勝っておかないといけないゲームだった」。唇をかみしめ、そう振り返った。
タテジマを着て4年ぶりの公式戦マウンドは、03年以来13年ぶりの先発登板。3回まで1安打に抑えたが、ビシエドに3試合連続アーチを被弾してから歯車が狂った。その後1点を失い、五回もビシエドの適時打で2点を献上。4点のリードを守れなかった。
「ボールにばらつきがあっても、よかったかな」と藤川。金本監督も「メッセみたいに飛ばしすぎじゃないのかと言ったけど、いい球が行き過ぎた。そこが反省点なんだろうね」と評価した。
藤川は「負けないことが大事」と前を向いた。勝ち星はお預けとなったが、落ち込む様子はない。反省を生かし、次こそは期待に応える。