高山“秘打”虎新人初開幕4戦連続安打
「ヤクルト2-6阪神」(29日、神宮球場)
球団新記録は“秘打”で達成した。阪神ドラフト1位・高山俊外野手(明大)が叩きつけた打球は跳ね上がり、間に合わないと判断した三塁・川端は送球をストップ。猛虎の新人では初となる開幕からの4試合連続安打を確定させた瞬間だ。
「最終打席というよりも、1試合のトータルの中で出たのが良かったですね」。全速力で一塁を駆け抜けた背番号9は、三塁側に詰め掛けた虎党の喝采を浴びながら、そう振り返った。
八回1死、カウント0-2からオンドルセクの140キロ外角直球に必死に食らいついた。今までのようなクリーンヒットではなく、金本監督の「泥くさくやってほしい」という指令に応えたがむしゃらな内野安打。それまでの4打席は凡退していたが、名誉挽回に成功した。
「(指令を)意識はしていないですけど、結果的にヒットになって良かったです。(安打が出るのと出ないのとでは)気分が違います」
これで01年に沖原佳典がマークした3試合連続安打を抜いた。ドラフト制後の新人記録は81年・原辰徳(巨人)と01年・佐藤友亮(西武)の6試合連続。今3連戦中でタイ記録に並ぶ可能性はある。神宮ではちょうど9カ月ぶりのナイターだったが、「やりにくさはなかった」と計1度の守備機会を難なくこなした。
「あしたも勝てるよう、チームに貢献できるようにやりたい」
明大時代に伝説を作った場所で、高山がまた一つ階段を上った。