金本監督、貧打悔やむ 能見は評価
「DeNA2-1阪神」(1日、横浜スタジアム)
阪神・金本監督はクローザーを頭から消して戦った。マテオは五回に一度ブルペンに足を運んだが、1球も肩を作らず最後までモニター観戦していた。ドミニカンが万全であれば、九回裏の先頭から投入していたのか。そんな仮定の話を振られると、指揮官は「どうだろう…」と首をかしげ、「そこまで投手コーチと話をしなかったんだけど、いたらどうだっただろうね。いない者のことは考えていなかったから…」と話した。
前夜、ヤクルト戦で九回から3イニング61球を投じた右腕を「明日は休ませる」と話していた。公言通り、どんな過酷な状況になっても登板させる可能性は「0」だった。
能見の投球を「ほぼ完ぺき」と評価した。だからこそ悔やんだのは援護できなかった打線の貧しさ。計4安打で対井納は西岡の適時打による1得点のみ。「相手は開幕投手だけど、1点で勝とうというのはムシのいい話」。七回は無死一塁から犠打2本で走者を三進させ、2死三塁で前試合4安打の高山に託したが、音無し。最少点差で九回を迎え、痛恨の結果を招いた。
筒香同点弾の後、2死一、二塁でマウンドに歳内を送り込んだ。「ああいう場面でどんどん経験させていかないと」。就任時に約束した「勝ちながら再建」への道のりは遠いが、建前でないことは証明していく。