虎投一丸!マテオ温存で完封リレー

 「DeNA0-5阪神」(2日、横浜スタジアム)

 阪神投手陣が一丸となって“マテオショック”を振り払った。今季初先発の岩貞が7回無失点と好投。八回はベテラン福原、九回は高宮がともに三者凡退で締めた。2日前に3回61球を投げた守護神の力に頼ることなく、今季初の零封継投を完成させた。

 2点差のまま九回裏なら、中1日でマテオ投入の準備をしていた。しかし、表の攻撃で味方打線が3点加えたことで3番手は高宮に変更。試合後の金本監督は「めちゃくちゃ大きい。そこが一番大きい。本当にそこ」とマテオを休ませて得た1勝の意義を強調した。

 前夜1日は悪夢の逆転サヨナラ負けを喫した。マテオの疲労を考慮して、試合前から登板回避の方針を決めていた影響で、継投策にひずみが生じて逃げ切りに失敗した。

 この日は練習中に香田投手コーチが本人に状態を確認。マテオは「『行け』と言われたら行く」と明確に登板意欲を示していた。実際に僅差の展開となり、六回にはベンチを出て、ブルペンでスタンバイを始めていた。

 終盤で流れを引き寄せたのは投手キャプテンの福原だ。2-0の八回に登板。山下幸、松本、白崎をわずか9球で料理。「岩貞も頑張っていたし、勝ちが付いてよかった。昨日はああいう形で負けていたし、よかった」と笑みを浮かべた。

 結果的に当初の予定どおり守護神を2日間休ませることができた。香田コーチは「よかったです。いろんな意味で」と安どの表情。もう“マテオショック”はひきずらない。今後は迷うことなく背番号38を送り出し、万全の継投策で白星を重ねていく。

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