藤浪激走V生還!本職は8回12K2勝目
「巨人2-8阪神」(5日、東京ドーム)
ゲームの流れをバットと足で呼び込んだ。1-1の三回、先頭で今季初安打となる右前打で出塁した阪神・藤浪は、高山の一、二塁間を破る打球で一塁から一気に三塁を狙う。大きなストライドで滑り込みセーフをもぎ取ると、今度は三塁から横田が放った投手前に高く跳ねるゴロの間に、勝ち越しのホームを駆け抜けた。
「しっかり走って、セーフになって良かったです。ピッチャーの走塁も大事だと改めて思いました。9人目の野手はもちろん、投手が(塁に)出る、走ることによって、流れが変わるので」
持ち味の全力プレーから、この回3得点。本人も満足の走塁だ。金本監督からも「打つ意識、走る意識を持っていることが素晴らしい」と褒められた。
日頃から投球以外の練習も手を抜かない。前日4日の投手練習。神宮外苑室内練習場で打撃投手を買って出てくれた“仮想ポレダ”能見を相手にバントを繰り返した。「無死一、二塁、三塁側!」、「うまいピッチャーやったら取られるな~」とつぶやきながら、本番を想定していた。
本職ではクレバーな投球を展開した。巨人の直球狙いを見抜き、カットボールやフォークなど変化球を多投。四回はギャレット、クルーズ、堂上を圧巻の3者連続空振り三振で料理した。8回6安打2失点で、今季初の2桁の12奪三振。「長いイニングを投げられたので、それなりです」と114球に納得顔だ。
今回の遠征はヤクルト-DeNA-巨人と3カード連続のビジター。ホテル生活が続いたが「ちょっと違いますけど、(甲子園と)そんなに変わらないです」とサラリ。ホテルや球場近くのスポーツジムを利用し、体調管理もバッチリだった。
「チームとして点の取り方が良かった。強いチームの野球だと思いました。ゴメスの盗塁も去年まではなかった。いろいろ、変わっていると思いました」
超変革野球を藤浪も実感する。東京ドームは過去7試合1勝6敗、防御率3・59と苦手にしたが、3年ぶり勝利で鬼門を突破した。自身開幕2連勝を飾り、エースがこれ以上ないスタートを切った。
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