阪神・金村暁投手コーチ（３９）が１１日、投手指名練習に参加し、前日１０日の広島戦で五回途中ＫＯされた藤川球児へ、アドバイスを送った。ウオーミングアップのメニューから球児に寄り添い、約２５分間２人で話し込んだ。

　「開幕から見ていてうまく抑えようとし過ぎているように見えたので。頭のいい投手だけど、タイプ的に考え過ぎず、自分のボールを信じた方がいい結果になると話しました」

　通算８９勝右腕からのメッセージだ。配球についても「梅野を信用して首を振らないようにしているようだけど、ある程度、球児が引っ張っていっていい」と伝えたという。

　過去３試合、被打率・３４５と打ち込まれた右打者対策も提案。「フォークをいいところに投げようと慎重になり過ぎているので、目いっぱい投げた方がいい」と指摘した。

　さらに、球数が８０球を超えた五回に失点する要因を「ストレートのラインがぶれるのは明らかな疲労」と分析。「試合で体の張りを覚えていかないといけない」と続けた。「投球術はよく話しています」と金村コーチ。３６歳シーズンで先発再挑戦する球児を力強く後押しする。