阪神のドラフト１位・高山俊外野手（２２）＝明大＝が１１日、テレビゲームの中の自分に衝撃を受けた。４月２８日発売予定の「実況パワフルプロ野球２０１６」（ＫＯＮＡＭＩ）の中の「高山」は、新人王最有力候補として高い能力値に設定。これに本人も刺激を受け、日々レベルアップに励むと約束した。

　幼い頃、友達同士で熱中した“パワプロ”。「え？これが僕ですか？不思議な感じがします」。自身の名が載ること自体驚きだ。能力値を見るとさらに驚がくする。ミートＣ、パワーＤ、走力Ａ、肩力Ｂ…。最も値が高かった走力については「ありがたいです。こんな選手にならないといけません」と真剣な表情で言葉を紡いだ。

　制作チームの担当者は「高山選手は査定チームとして新人王の最有力候補と目しており、その期待を反映したデータ設定となっています」と説明。ミートのＣ評価は、ゲーム内では打率・３００を期待できる値。走力Ａは広い守備範囲を持ち、走塁面でも２桁盗塁を期待できるものとなっている。

　自分をゲーム内で起用するかの問いには「ノーコメントでお願いします」と苦笑い。だが自身もそうだったように、多くの子どもたちは熱中するだろう。高山にまた一つ、大事な仕事が生まれた。