スーパーサブ・今成、3年ぶりマスク
「中日4-2阪神」(17日、ナゴヤドーム)
虎のスーパーサブが窮地に十分な働きで応えた。梅野、岡崎の2人を使い切ったベンチは、九回裏から内野手登録の今成を3年ぶりに捕手で起用。結果的に連敗脱出には失敗したが、誰も責める者はいなかった。
公式戦での捕手は13年7月13日・DeNA戦(甲子園)以来。キャンプ中は捕手練習に参加することはあったが、オープン戦15試合でマスクをかぶる機会はなかった。高宮とは入念に打ち合わせしてからゲームに入った。
「キャッチャーがいない状態だったので」と覚悟はできていた。1点を追う九回表2死一塁、代打で登場した今成が右前打でつなぎ一、三塁。途中出場していた岡崎の代打福留が同点打を放つと、裏の守りは第3の捕手の出番しかなかった。
今季は試合中にブルペンで捕手出場の準備をしていたこともあり、「捕る分にはすんなりいけました」と手応えを口にした。サインは「全部自分が出しました」という。矢野作戦兼バッテリーコーチは「よくやってくれた。キャッチングも落ち着いてやってくれた」と評価した。
延長十回、ビシエドに痛恨被弾。「チームとして、サヨナラ負けしたので責任を感じています」と話す今成の表情は険しかった。「次は結果を出せるようにしたい」と前を向く背番号49。今後も捕手・今成がチームを救う。