福留、スタメン復帰 誕生日で2安打

「阪神3-5巨人」(26日、甲子園球場)

 プレーボール前の甲子園。その名前がコールされると、球場全体が沸いた。「4番 ライト 福留」。そして39歳の誕生日に2安打1打点と結果を残した。しかし、チームは敗戦。阪神・福留は試合後は報道陣の問いかけに応じず、無言でクラブハウスに引き揚げた。

 左太もも裏を痛めた14日・DeNA戦(甲子園)以来の先発出場だった。右翼席から「ハッピーバースデー」の大合唱が鳴り響いた初回は一ゴロだったが、三回の2打席目。1点を先制し、なお無死満塁で、高木が3球目に投じた内角低めのフォークを中堅へ打ち上げた。三走・高山が楽々生還できる犠飛。力投を続ける藤浪を援護した。

 試合中に広報を通じて残したコメントでは感謝の気持ちを伝えた。「若い選手が作ってくれたチャンスでしたし、無駄にしたくないという思いでした。最低限でしたけれども、ランナーをかえすバッティングができてよかったです」。

 六回1死では、カウント2-2から113キロカーブを左中間への二塁打にした。投手がマシソンに交代した八回は初球147キロ直球を左前にはじき返すと、続く鳥谷の中越え二塁打で一塁から一気に生還した。

「走る方が…」

 元気な姿を見せた福留。それでも金本監督は「まだ走る方が万全じゃないけどね。ちょっと心配は心配。もう少し動けると思った。そんなに走る場面もなかったと言えば、なかったけど」と慎重な姿勢を崩さなかった。

 この日で打率は・364まで上昇。誕生日成績は9試合35打数14安打2打点、打率・400。長女・桜楓(はるか)ちゃんが風邪をひいていたこともあり、バースデーケーキは食べないという。ただ、グラウンドで自らを祝う安打を放ち、ファンに存在感を示した福留。次は勝利に導く。

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