横山ビシっ倒エグる!超変革の流れ乗る
阪神・横山雄哉投手(22)が2日、今季初先発予定の4日・中日戦(ナゴヤドーム)で、若手が台頭している“超変革”の流れに乗って、自身もプロ初勝利を挙げることを約束した。野手ではドラフト1位・高山(明大)、横田ら6人がここまでにプロ初安打を放ち、投手でも岩貞がローテに定着。次は14年度のドラフト1位左腕が存在感を示す。
金本監督の下、同年代がグラウンドを駆け回る。横山はテレビ画面を通して1軍の熱気を感じていた。「ファームにいる時は刺激だった。常々そういう舞台で投げたいと思っていた」。自分もようやく同じステージに立てる。4日・中日戦。14年度のドラフト1位左腕も、超変革した姿を見せることを約束した。
「やっとこの場(1軍)で投げられるということなので、意気に感じて投げたい。まず試合を作って、その上で熱くいきたい」
1年目の昨季は4試合で0勝2敗、防御率6・75。今回は15年6月13日・オリックス戦の先発以来326日ぶりの1軍登板となる。
また、昨年11月末には右足第五中足骨を骨折。今春キャンプも2軍だった。「焦りは多少あったけど、1軍を見据えてやってきたので」。投げられないもどかしさも乗り越えてつかんだチャンスに懸ける思いは強い。
投球でも向かっていく姿勢を見せる。初対戦の中日打線の中で、4番・ビシエドをポイントに挙げて、強気の攻めを約束した。「唯一(弱点を)言うなら内角かなと思う。僕の投球でも内角はポイントになるので、内角へ投げたい」。阪神の天敵となりつつある竜の主砲を相手に、成長の跡を見せるつもりだ。
この日、1年目のような浮ついた様子はなかった。「昨年の経験が大きい。昨年と違って今は楽しみ」。昨年は力んで実力を発揮できなかった場面もあったが、今年は違う。横山が人生初となる名古屋で、チームにまた新たな息吹を生み出す。