金本監督「迷ってもいい」、高山を指導
阪神・金本知憲監督(48)が10日、甲子園室内練習場で高山俊外野手(23)を直接指導した。最近2カード6試合で21打数4安打1打点、打率・190と低調な黄金新人について「迷ってもいい」と、長期的な視野で成熟させる意向を語った。
「一番バットを折らなさそうなタイプの選手がバットを折っている。タイミングが遅いから全部内角の球に差し込まれて、それを無理に打つから(折れる)。あれだけ折れるのはタイミングとバットの軌道(の問題)」
約5分間、身ぶり手ぶりで指南した指揮官は、不振の原因を明確にしたうえで「いくらいい選手でも1年目。今が大事なのか、これからが大事なのかというところで長い目で見て。壁はいくらでもくる」。さらに「俺だって壁がなくなって打撃に対して全く迷いがなくなり、これさえやっておけば大丈夫という感覚を身につけたのは36歳」と、37歳でキャリアハイを記録した自身の経験談を交え、23歳の悩みを軽減させるように語った。