球児復活へ 火の玉ストレート取り戻せ
阪神・金村暁投手コーチ(40)が12日、中継ぎへ配置転換された藤川球児投手(35)に対して、“火の玉ストレート”を取り戻すことを復活へのテーマに挙げた。
「短いイニングで目いっぱい投げることはできると思う。細かいコントロールじゃなくて、力で勝負してほしいというのはある。先発では少し考え過ぎているというか、丁寧に投げ過ぎていたところがあったので」
制球力や変化球の精度も重要だが、やはり藤川の生命線は直球。金村コーチはリリーフとして全力で腕を振ることで、抑え時代の球威やキレを取り戻させる狙いを明かした。
藤川はメジャー挑戦などを経て今季から4年ぶりに阪神へ復帰。先発を任され開幕ローテ入りは果たしたが、5試合で1勝2敗、防御率6・12。11日・巨人戦から中継ぎとして待機していた。
今後はチーム状況で先発に復帰する可能性もあるが、当面はかつて活躍したリリーフで起用されることになる。「球児がどこで輝けるか、一番合っているのかを探していきたい。ブルペンの連投とか、やる作業はたくさんある」と金村コーチ。球界の強打者を抑え込んできた剛腕復活を約束した。