マテオ来日初被弾…2点差守れず
「DeNA5-5阪神」(15日、横浜スタジアム)
悪夢が待っていた。2点リードの九回。阪神の守護神・マテオは満を持してマウンドに上がったものの、結果は5安打2失点。「今日は調子が悪かった。ブルペンではピッチングをできていたが、マウンドに上がってから勝負できなかった」と下を向いた。
先頭打者から歯車が狂った。ここまで3打数無安打のロペス相手に、ストライク先行でカウント1-2と追い込んだが、4球目の真ん中高めに浮いた144キロスライダーを捉えられた。打球は左翼席まで一直線。来日初被弾となった。
1点差まで詰め寄られた後も、DeNA打線の勢いを止められない。1死から代打・乙坂に左中間への二塁打を許すと、続く代打・下園には一、二塁間を抜ける同点打を浴びた。後続にも連打を浴び、2死満塁のピンチ。ここでこの日2安打の梶谷を遊ゴロに仕留め、サヨナラ負けだけは防いだ。
4月16日・中日戦(ナゴヤドーム)に続く2度目の救援失敗。まさかの誤算に金本監督は「キレがないように見えた」と苦言を呈した。
それでも、ここまで挙げた10セーブはリーグトップタイ。香田投手コーチは「ボールが高かった。防いでほしかったけど、こういうときもある。ない方がいいんだけど。切り替えてほしい。彼にはずいぶん助けてもらっているから」と奮起に期待した。
17日からは甲子園での中日戦。横浜で味わった屈辱は聖地で晴らす。