高山走る!金本監督「走攻撃」指令

 阪神のドラフト1位・高山俊外野手(23)=明大=が16日、指揮官が掲げる機動力野球の実践を誓った。5月のチーム盗塁数1という数字を受けて、金本知憲監督(48)があらためて足を絡めた攻撃を指令。「意欲を持ってやりたい」と呼応した虎の黄金ルーキーが上位浮上への起爆剤となる。

 初心に帰って勢いを取り戻す。金本監督が「隙があれば足は絡めたい。ずっと使っていくと言っている」と就任直後から掲げてきた積極走塁をあらためて指令。先発1番での出場が多い高山は「期待に少しでも応えられるようにしたいですし、チームに勢いを乗せられるような選手になりたい」と反応した。

 3、4月チーム盗塁数17は広島、ヤクルトとともにリーグトップタイ。開幕戦のメッセンジャーの二盗成功などチーム全体に機動力野球が浸透していた。5月に入り横田、江越が2軍降格。15日・DeNA戦(横浜)で鳥谷が二盗を決めただけと足が止まっている。

 高山個人の盗塁数も、3度企図し成功が1つと物足りない。指揮官の号令に「目指していけるところではあると思うので、意欲を持ってやりたい。サインが出たときにしっかりスタートできるように準備していきたい」と意気込んだ。

 超変革の象徴の1人として打線を引っ張ってきた高山だが5月は29打数5安打、打率・172と低迷。スタメン落ちや途中交代も増えつつある。この日は鳴尾浜で約1時間の休日返上トレを敢行。週末開催の大学時代と違い、プロでは試合に出ながらの調整が求められ「休みの使い方は大事だと思います」と不振脱出へマシン打撃でバットを振り込んだ。

 母校・明大の春季リーグ戦での優勝争いも発奮材料だ。「後輩も頑張っているので僕も頑張りたい」。まずはバット、次に足で「金本野球の申し子」と称された春先の輝きを取り戻し、勝率5割ラインで停滞するチームを引き上げる。

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