藤浪5月0勝…開幕3連勝で止まった
「ヤクルト6-5阪神」(26日、神宮球場)
今季4勝目が遠い。阪神・藤浪晋太郎投手(22)は勝利への執念を燃やし続けたが、白星へ届かなかった。直球、変化球、1四球にとどめた制球面も含めて復調しつつある。それだけに、勝てない現状がもどかしい。
「調子は悪くなかったと思います。むしろいいと思っていたのですが…。でも結果が出ないと意味がない。2本のホームランはボール1つ甘く入ってしまったところをうまく打たれてしまいました」
2本の2ランは完全に狙い打たれたようだった。1-1の三回、2死一塁。バレンティンに149キロ直球をさばかれ、左翼席へ運ばれた。3-3の五回も、2死二塁から川端にカットボールを右翼席へ2ランとされた。
「バレンティンには読まれていた。川端さんにも張られていたと思います。そこを感じ取らないといけない。勉強していかないと」
試合後も悔しさは隠さなかった。立ち上がりの一回。2死三塁からバレンティンの打球をヘイグがファンブルするなどアンラッキーな形から失点した。これで2試合連続、今季5度目の初回失点だ。最後に勝利したのは4月12日。先制点を奪われる展開が続き、悪循環から抜け出せない。
金本監督も「まだ本調子じゃない。早く修正してほしい」。1カ月以上、白星から遠ざかるエースに「もうそろそろ上がってきてほしい」と奮起と結果を求めた。
7回を11安打、今季ワースト5失点。だが計9三振を奪い、131球の中に光は見えつつある。今は流れを変える白星がほしい。次回は楽天3連戦に先発予定。プロ4度目の交流戦をきっかけにしたい。