深刻ノーアーチ病 11戦連続0発
「交流戦、阪神1-5オリックス」(15日、甲子園球場)
甲子園に詰めかけた虎党を満足させる攻撃は見せられなかった。オリックス投手陣の前に、阪神打線が沈黙。散発3安打で残塁もわずかに3。得点圏に走者を進めることも困難だった。試合後の金本監督は「3安打じゃ、どうしようもないよね」と貧打線にお手上げだ。
この日の勝敗を分けたのは一発だった。同点の八回、4番手・高橋がT-岡田に右翼席に勝ち越しソロを被弾。一方の阪神打線は四回に新井良の犠飛で挙げた1点のみ。指揮官が「しばらくホームランが出ていないんじゃないかなあ…」と嘆くように、貧打の上に一発欠乏症も深刻だ。
交流戦14試合でチーム本塁打2は12球団ワースト。6月2日・楽天戦(コボスタ宮城)の鳥谷5号ソロを最後に11試合連続ノーアーチ。2012年7月1日・ヤクルト戦(神宮)~同16日・巨人戦(甲子園)の12試合連続以来の一発欠乏症だ。チーム本塁打王のゴメスも5月26日・ヤクルト戦(神宮)で13号ソロを放って以降、今季最長の17試合も柵越えしていない。
1リーグ時代の1941年にはチーム最長の41試合連続ノーアーチがあるが、2リーグ制後は2012年4~5月の15試合連続がワースト。今年の交流戦は残り4試合。このまま一発が出なければ、超変革打線が不名誉な球団記録に並ぶことになる。