藤浪、最強鷹狩る!今季初スライド登板

 阪神・藤浪晋太郎投手(22)が交流戦首位を走るソフトバンクを止める。先発予定だった16日・オリックス戦が雨天中止となり、17日のソフトバンク戦に今季初スライド登板する。ここまでソフトバンクに勝ち越したセ・リーグ球団はないが、若きエースで先手必勝を狙い、猛虎が最後に意地を示す。

 今季初スライド登板が決まり、藤浪はすぐさま気持ちを切り替えた。雨天中止決定後、ブルペンで軽めのピッチングを敢行。状態をチェックすると、クラブハウスへ続く薄暗い通路に立ち止まった。

 「(雨で)流れてしまったのは仕方ない。しっかり切り替えて準備していきます。自分がやれることをやっていくだけです」

 対戦相手はオリックスから首位のソフトバンクに変更となった。過去3年の交流戦では2度対決。プロ1年目の初対戦(13年6月2日・ヤフオクドーム)は5回1/3を8安打2失点で勝敗なし。昨年は6月10日(同)に先発し、7回5安打4失点ながら白星をマークした。偶然にも、昨季の相手先発は17日に投げ合う中田だった。決して相性は悪くないが、難敵相手に警戒を強める。

 「打線がいいので。去年は状態が悪くない中でも打たれた。大胆かつ繊細に、考えすぎてもいけない。バランスよく投げられたらいいと思います」

 リーグで2位以下を大きく引き離すソフトバンクは、交流戦でも断トツ1位だ。ここまでセ・リーグ球団に負け越さず、圧倒的な強さを誇示している。金本監督は「セ・リーグはどこも勝ち越してないでしょ。最後のチャレンジやね」と挑戦者の姿勢を強調。ソフトバンクに勝ち越すことで「(勢いも)出ると思うけどね、なかなか難敵ですけど」と勝ち越しを宣言した。

 波に乗りきれないエースには「調子がね、良かったり悪かったりだけど」と心配顔ながら「本来の晋太郎のボールを投げれば、そんなに打たれることはないと思うし」と改めて信頼を寄せた。

 藤浪にとっては恵みの雨と言える。9日・ロッテ戦で右手に打球を受けて、緊急降板。香田投手コーチが「指に関しては、今日よりも明日ということもあるでしょう」と前向きに捉えたように、本人も「大丈夫です」と順調な回復を明かした。

 過去のスライド登板は14年5月27日・ロッテ戦(甲子園)で経験済み。涌井と投げ合い、8回3安打無失点で勝利を飾った。スライドで気分一新。鷹狩りでチームを覆う暗雲を振り払う。

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