メッセ無援「イライラしています」
「交流戦、阪神0-1ソフトバンク」(18日、甲子園球場)
無援に泣いた。阪神先発のランディ・メッセンジャー投手がソフトバンク相手に8回を4安打1失点。“交流戦男”らしく最強打線に対して、ほぼ完璧な投球を見せたが、チームの2連勝も自身3連勝もならなかった。
球威は最後まで衰えなかった。八回先頭の今宮、2死から柳田を見逃し三振。いずれもこの日最速152キロ直球で仕留めるなど圧巻の108球で降板。それでも敗戦後は「結果が負けたのでイライラしています…」と悔しさをあらわにした。
9奪三振の力投の上に被安打4はすべて単打で「自分としても納得のいく投球ができた」と振り返った。金本監督は「メッセは完璧やったね」と好投を評価し、香田投手コーチも「彼を責めることはできない」と右腕を擁護した。
唯一の失点は三回。1死一、三塁から今宮にセーフティースクイズを決められた。投前に転がったゴロをメッセンジャーが捕球。本塁にグラブトスを試みたが三塁側にそれて先制点を献上した(記録は犠打野選と失策)。
「スクイズは頭の中にあったけど、いいところに転がった。結果的にあの1点で負けて残念」と決勝点に唇をかんだ。1死二、三塁とピンチは続いたが、追加点を許さなかったのは意地だった。
味方打線は千賀、サファテの継投の前に散発2安打で無得点。しかも、うち1本はメッセンジャーが自ら放った中前打。三回2死から千賀の149キロ直球をはじき返して出塁したが、得点には結びつかなかった。
投打で力を発揮したものの、昨年5月29日・西武戦からの交流戦連勝は4でストップ。「残念な形になってしまったが、自分としてはやることはやった」と自らに言い聞かせた。次回登板から再びセ・リーグ球団と対戦する。首位広島を独走させないためにも、好調を維持する大黒柱が頼りだ。