夏男・藤浪 逆襲へ中5日も苦にせず
藤浪の季節がやってくる。7月1日・中日戦(ナゴヤドーム)に先発する阪神・藤浪晋太郎投手(22)が29日、甲子園室内練習場で調整し、“夏男”を宣言。大好きな夏に向けて、声を弾ませた。
「夏は好きですし、体もキレてくるのかなあと、自分でも思っています。前回は蒸し暑くて、気持ちのいい暑さではなかったですが、単純に気温が上がるのはいいと思います」
高校時代、夏の甲子園を制した夏男ぶりは数字が証明している。昨季も7~9月は13試合に先発し、8勝2敗、防御率2・39と獅子奮迅の活躍を見せた。例年スロースターターだが、今年も徐々に調子を上げてきた。6月は4試合に先発し1勝1敗、防御率1・78。1日・楽天との交流戦(コボスタ)では今季初完封をマークし、前回24日・広島戦(マツダ)でも7回5安打2失点と粘投した。本人も手応えを口にする。
「前回は雨で投げにくかった。それを抜きにしてもすごく良かったわけではないけど、悪いなりに苦しいなりに、ストレートでファウルも取れた。よりいい形で、毎回毎回できるようにしたいです」
ペナントレースを折り返し、今後は中5日登板の可能性も浮上するが、「中5日も苦にしていないので大丈夫だと思います」と頼もしい。逆襲を狙う猛虎を夏男がけん引する。