ゴメス超待望31戦ぶり14号2ラン 五回にも2打点で計4打点

 「巨人0-6阪神」(7日、東京ドーム)

 悩める大砲に笑顔が戻った。待望の一発が飛び出したのは三回2死一塁。1ボールからの2球目、高木が投じた外角高めの140キロ直球を逃さなかった。阪神・ゴメスのバットが捉えた打球は、きれいな放物線を描いて右中間席に吸い込まれていった。

 5月26日・ヤクルト戦(神宮)以来の14号2ラン。左翼席を埋めた虎党からの大歓声を背に受けながら、ゆっくりとダイヤモンドを一周。「甘い球が来たら積極的にいこうと思っていたら、甘い真っすぐがきたんだ。打った感じもよかったよ」と久々の手応えに納得の表情を見せた。

 出場30試合連続ノーアーチと自己ワーストを更新中だった。「ホームランが出ていないことはそこまで意識していなかった。しっかりタイミングを取ること、それだけ意識していた」と振り返るが、不名誉な記録にようやくピリオドを打った。五回1死満塁でも三遊間を破る2点適時打で3月29日・ヤクルト戦(神宮)以来となる1試合4打点をマークし、復活を印象づけた。

 試合がなかった4日、来日中の家族、親戚の計6人で東京ディズニーランドに繰り出した。「アメリカでは行ったことあるけど、日本のディズニーランドは初めてだったよ」。打撃不振を忘れて、家族サービスでリフレッシュに努めた。

 「乗ったアトラクションは全部楽しかった。一番はやっぱり、スプラッシュマウンテンだな」と日本版夢の国を子供たちだけでなく、ゴメス自身も満喫した。「休みの日に家族とリラックスできたのはよかったと思います」。スランプ脱出の特効薬はファミリーの力だった。

 金本監督は「何年ぶりですかね」と笑いを交えながらG砲の復調弾を喜んだ。「彼が打つと打たないでは大きな違い。今日は福留とゴメス。彼らが打てば点が入る。勝てるということ」と勝ちパターンを改めて確認。8日から甲子園に戻って首位・広島を迎え撃つ。どん底からは脱した。復活したゴメスのバットで赤ヘルの独走に待ったを掛ける。

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