高山ダメ押し打 スタメン復帰即3安打、西岡の心遣いにも感謝
「ヤクルト1-3阪神」(12日、長野オリンピックスタジアム)
長野の地で虎の黄金ルーキーが久々に輝いた。阪神ドラフト1位・高山俊外野手は「6番・左翼」で3日・中日戦(ナゴヤドーム)以来となる先発出場で、右へ左へ3安打。八回の大逆転劇では3点目を奪う左前適時打を放って、信州の虎党を喜ばせた。
「打ちたいという気持ちだけでした。もう1点というところだったので1本出てよかった」と振り返ったのは八回の第4打席。1点を勝ち越した2死一、三塁。初球をファウルした後の2球目、村中のフォークを左前にクリーンヒットした。
この日は全4打席でファーストストライクをスイング。積極性の中で6月10日・日本ハム戦(札幌ドーム)以来、今季6度目の猛打賞につなげた。「ファーストストライクから打っていけたのはいいところだと思う。そういうところが結果につながったのはよかった」と自分らしさを取り戻して納得の表情を見せた。
胸に期するものがあった。最近は同じ若手の江越、中谷の台頭で出場機会が激減。「スタメンから外れる機会が多くなって、悔しい思いをした」と明かしたが「今日はそのスタメンというチャンスをもらって、結果を出せてよかったです」と心からの笑顔を見せた。「昨日、(西岡)剛さんに食事に連れて行ってもらって、気合が入りました」と先輩の心遣いにも感謝した。
試合後の金本監督は「上体のブレがなくなってきている。あとはタイミング。彼のいいものは出てくる」と復調気配を感じ取る。片岡打撃コーチも「高山らしい逆方向へのヒット。やっと力強い打球が出ていた」と称賛した。
3安打の中でも反省を忘れないのが高山だ。唯一凡退した七回の第3打席は初球を捕邪飛。「手を出したことを後悔しているわけではないですけど、先頭打者でちょっともったいなかった」と悔しさをにじませた。
15日の福岡での球宴初戦でスタメン起用を明言している全セの指揮を執るヤクルト・真中監督の前での猛アピール。前半戦最終戦でも敵将の前で結果を残し、胸を張って夢舞台に臨む。
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