ドラ2坂本、黒田からプロ初安打 惨敗トラに光明!マルチもマーク

 「広島7-0阪神」(23日、マツダスタジアム)

 日米通算200勝に沸き立つマツダスタジアムで、阪神ドラフト2位・坂本(明大)が記念すべき初安打を放った。七回1死、相手は黒田だ。カウント1-0からの2球目、144キロ直球をはじき返すと、打球は中前で弾んだ。

 四回の守備から途中出場し、七回に黒田からプロ初安打を放った。さらに、九回2死では3番手・一岡から中前打を放ち、プロ初のマルチ安打も記録。捕手としても4投手の持ち味を存分に引き出し、広島打線を四回以降ゼロに抑え込んだ。

 「しっかりこうやってリードできれば、抑えられるんだということがわかった」

 プロ初出場の19日・巨人戦は内海の前に空振り三振に終わり、守っても能見を好投に導けず2回2/3で交代。「相手がいやがる選手になりたい」と臨んだプロ2試合目だった。矢野作戦兼バッテリーコーチは「そういう姿を見せられると、こちらも使いたくなるよね」と褒めちぎった。

 まだ肌寒い3月の終わり。坂本は慣れないスーツをビシッときめ、母校・明大の卒業式に出席した。同じ学舎で青春を共にした高山は、1番打者として開幕戦を戦っているため欠席。晴れ舞台も、心の中は複雑だった。

 「高山は1軍にいるのに『お前は何をやっているんだ』となりますからね。気が重い」

 2次会のパーティーには参加せず、式が終わると同時に新幹線で大阪へ帰ってきた。「みんな楽しそうでしたよ。でも、僕には野球があるので…」。そこで、支えてくれる多くの友人に力をもらった。当時は左脇腹痛で別メニュー調整中。学生最後の日を一生の友人に囲まれて過ごし、折れそうになっていた心は再びよみがえった。

 原口、梅野との正捕手争いはし烈。プロとして大きな一歩を踏み出した夜、坂本が定位置奪取に名乗りを上げた。

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