ゴメスから猛攻4点!オマリーコーチ合流効果出た
「DeNA2-6阪神」(2日、横浜スタジアム)
会心の当たりではなかったが、強い思いが白球に乗り移った。「ヒットはヒットなんで、それはよかった」。同点打を放った阪神マウロ・ゴメス内野手が、汗を滴らせながら喜びに浸った。
1点を追う七回無死二、三塁。福留と原口が連打で作った好機にフルスイングで応えた。大きく跳ねた打球は三塁・白崎の頭上を越えて左前へ。3ボールから積極的に仕掛け、三走・福留を本塁へ迎え入れた。
「気持ちが入りすぎて、打ち損じのような打球になってしまった。だけど、予想以上にバウンドしてくれたおかげでヒットになった。ラッキーだったよ」。先頭で迎えた九回にもバットを折りながら左前に運び、決勝点を呼び込むお膳立てを整えた。
師匠が戻ってきた一戦だった。2軍に帯同していたオマリー打撃コーチ補佐が合流。練習では早速、アドバイスを受けた。「3年間教えてもらってきたし心強い。投手がどんな球を投げるかとか言ってくれるんだ」。同コーチ補佐も「(スイングの)バランスがいいね!」と目を細めた。
これで後半戦の成績を46打数16安打の打率・348とした。打点もマルチ安打も2試合連続。勝負の夏。ゴメスの勢いは、まだまだ止まらない。