虎打線沈黙 ヤクルトのサブマリン・山中にまた「カモられた」
「ヤクルト6-1阪神」(6日、神宮球場)
好調な阪神打線が、変則右腕のヤクルト・山中に軽くひねられた。得点は四回に飛び出した福留のソロ本塁打のみで、6安打。片岡打撃コーチは「少しずつ少しずつ(タイミングを)ずらされた」と言葉を振り絞った。
二回無死一、二塁の先制の絶好機も、後続が倒れた。下手投げからのボールを打ち上げ、フライアウトは実に14個。「緩急をつけられた」。9回で右腕が投じた球数はわずか104球。結果的に攻撃が淡泊になったと言わざるを得ない。
山中とは今季3戦0勝2敗、対戦防御率0・82。22イニングでわずか2得点しか挙げられない打線に、金本監督は「カモにされているよね」と苦言を呈した。山中は広島に防御率11・00と打ち込まれるなど、ここまで4勝8敗と決して無類の強さを誇るわけではない。それだけに次回対戦までに、攻略の糸口を見つけ出さなければならない。
後半戦に入り、9勝8敗に踏みとどまっているのは打線に粘りが生まれてきたから。もう一度手綱を締め、次戦への準備を進める。