大和、意地の適時打 二塁のポジション獲りへ猛アピール

 「阪神5-2中日」(13日、京セラドーム大阪)

 久々の快音に京セラドームがドッと沸く。ここまで2三振だった阪神・大和が、意地の一打を放った。荒木らとの二塁のポジション争いは激化の一途。一歩抜け出すには、やはりバットでの猛アピールが必要だ。

 「甘い球をしっかり振っていこうと思っていました。2打席打てていなかったので、打てて良かったです」

 3-0で迎えた七回。1死から代打・中谷が中前打で出塁し、すかさず二盗。北條は三振に倒れたが、2死二塁で打席に大和が入った。3番手・岡田の直球を完璧に捉え、打球は左中間フェンスを直撃。中谷がダメ押しとなる4点目のホームを駆け抜けると、大和は二塁ベース上で納得の表情だ。

 初回無死二塁は見事に送りバントを決め、先制点に結びつけた。「打線がつながるので小技も決められて良かったです」。その後は2三振に倒れたが、4打席目に取り返した。

 打率・229と課題の打撃は、試行錯誤を続けている。足を大きく上げて打つスタイルは「なるべく体を大きく使って。タイミングも取りやすくなるので」。バットを立てて構えることもあれば、寝かせることもある。インパクトまでの軌道を探りながら、最適な場所を探している。

 今季はここまで83試合に出場。14年に外野手部門でゴールデングラブ賞を獲得した守備力は、主戦場が二塁になっても変わらない。一方、2試合連続の「2番・二塁」で快音は一度だけ。やるべきことはわかっている。打撃力向上の先に、定位置の椅子が待っている。

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