能見、今季初DeNA斬り スイスイ105球8勝目
「DeNA3-9阪神」(23日、横浜スタジアム)
どんな状況でも、やることに変わりはない。打線の大量援護を喜んでも、気が緩むことはなかった。淡々と投げ進めてつかんだ白星。阪神・能見がさすがの105球で8勝目だ。
「(状態は)全体的に普通でした。(相手が早打ちになっても)早く打ってもらえる方が助かるので。(大量援護は)ありがたいですよ」
自らも投手強襲の内野安打を放つなど、いきなり初回から5点のリード。大事なその直後のマウンドで、先頭を出しながらも続く倉本を二塁併殺に仕留めて無失点に。その後も、安打を許しながらも要所を締める投球で、ゲームを作った。
許した失点は、五回の戸柱の2ランと六回に筒香に許した適時打による3点だけ。これで、DeNA戦では昨年5月23日以来となる白星。「勝って良かったです」。3位を狙う上での重要な一戦で、久々の勝利をつかむところが頼もしい。
この日の5三振で、球団歴代4位タイの通算1252奪三振を記録。シーズン終盤でも安定したパフォーマンスを見せられるのは、日々の積み重ねが理由だ。ウエートトレなどによる継続した肉体強化に加え、様々なサプリメントも摂取。「継続していろいろな種類をとってるから」。細部にこだわる体調管理が結果につながっている。
来週が5試合のため24日に登録を抹消されるが、Aクラス入りを狙う上で左腕の躍動は欠かせないもの。「負けられないので、続けていかないといけない」。上を目指し、最後まで戦い続ける。