金本阪神ベイ3タテや!夏のロード5割以上確定いざ勝ち越しへ
「DeNA1-5阪神」(24日、横浜スタジアム)
広島にM20が点灯した夜、横浜で連勝した阪神・金本知憲監督はチルドレンの躍動をたたえた。高山、坂本、そして上本…。10安打5得点で3位DeNAとの差を1・5とし、これで夏のロードは10勝9敗。5割以上を確定させ、きょうロード勝ち越しをかけて3タテを狙う。
CS進出への渇望を聞かれると「まだまだ。まずは自分たちの野球を確立させること」と繰り返す。シーズン118試合を経過し、レギュラーシーズンでのVは絶望的となった。それでも足元をみつめ、将来に向けた土台作りも見据えながら、残り全試合で勝利だけを求めていく。
前夜は先発14安打9得点で快勝。この夜も天敵久保康を三、四回に崩した。藤浪が対筒香で気迫を前面に出して6勝目を挙げ、遅ればせながら投打のエンジンが温まってきた。中堅の野手、そして若きエースが春先から計算通りなら…こぼしたくなる愚痴を胸にしまいながら野望を追う。
移動日に高山ら若い打撃陣を付きっきりで指導する姿は恒例になった。就任1年目、手探りでスタートした指導法に、まだ確固たるアンサーはないが、技術の定まらない選手の放任は無責任だとも感じている。最後まで信念を曲げず、右肩上がりのフィニッシュを目指していく。