北條先制V撃から爆勝!遊撃先発勝率なんと7割超
「DeNA3-9阪神」(25日、横浜スタジアム)
敵地での3連戦3連勝へ勢いを与えたのは阪神・北條史也内野手のバットだった。二回2死満塁での第2打席。ペトリックが投じた1ストライクからの2球目、139キロシュートを振り抜いた。三遊間を破る左前適時打で価値ある先制点をもたらした。
投打に大奮闘していたメッセンジャーの姿に奮起した。「2アウトだったし、ランディも頑張って、投げて打っていた。早く点を取りたいという気持ちがありました」。初球のシュートは空振りしたが、続けられた同じ球種をきっちり捉えた一打を振り返った。
長期ロードを締める4連勝はすべて「2番・遊撃」でスタメン出場。この日は四回の第3打席、六回の第4打席とも四球で出塁し、得点に絡んだ。「2番で使ってもらっているので、四球を取ってクリーンアップに回す気持ちがある。(四球を)取れていることはいいことだと思うので、これからも続けたい」と自身の役割を十分に理解している。
高卒4年目で夏の長期遠征を初体験した。遠征先の宿舎では長く浴槽につかるなどして疲労回復に努め、7カード全20試合に先発出場。レギュラーとして、チームの4年連続となる夏のロード勝ち越しに堂々と貢献した。
北條が遊撃で先発した17試合は12勝5敗で勝率・706を誇る。久慈内野守備走塁コーチは「内野の守備としてはまだまだだけど、十分アウトにできているのだから、それは評価してあげないと。もっと良くなると思うよ」とさらなる飛躍に期待を寄せる。鳥谷の牙城を崩した若虎が、CS進出を懸けた残り24試合でも大暴れする。